ノンエー石鹸と普通の石鹸の違い

「ノンエー石鹸と普通の石鹸とでは何が違うの?」

「なぜ、ニキビ肌にはノンエー石鹸がいいの?」

ノンエー石鹸はニキビ用に専用に開発された石鹸でニキビ肌に悩まされている人に人気がある石鹸ですが、普通の石鹸と何が違うのか?なぜ、ニキビ肌に良いと言われ人気があるのか?そのあたりについて記載したいと思います。

ノンエーと普通の石鹸の違い

普通の石鹸にも色々な種類があるため一概には言えませんが、ノンエー石鹸と普通の石鹸を比較した場合、下表のような特徴差があります。

ノンエー石鹸 普通の石鹸
  • ニキビの炎症を抑える成分が含まれている
  • 肌の刺激になるような成分は含まれていない
  • 香料や鉱物油などは含まれていない(無添加)
  • 泡立ちが良い
  • 美容成分が多く含まれている
  • 保湿成分が多く含まれている
  • 洗浄能力は普通の石鹸よりやや劣る
  • 値段が高い
  • 値段が安い
  • 洗浄能力が高い
  • ニキビに対する効果は不透明
  • 香料が使われている
  • 見た目を良くするために着色料が使われている
  • ニキビ肌や敏感肌など弱った肌に刺激になる成分が含まれている
  • 泡立ちが悪い
  • ピーリング成分が含まれている場合がある

どうでしょうか?
ノンエー石鹸がニキビ肌のために考慮し作られた石鹸だということが分かると思います。通常の石鹸が粗悪だというわけではなく通常の石鹸の場合、汚れを落とすことが主目的なので基本的には汚れを落とすことができれば目的を果たしていることになります。

ノンエーと花王ホワイト成分比較

もう少し詳しくノンエー石鹸と普通の石鹸とで成分も比較してみたいと思います。石鹸と言えば誰もが知っているであろう花王の製品と成分比較をしてみます。花王は1940年に設立された歴史のある会社で、それ以来ずっと石鹸や洗剤について研究されているのでどこよりも石鹸については詳しい会社です。そんな老舗の製品とノンエー石鹸との比較です。

ノンエー石鹸と花王ホワイトの比較

ノンエー石鹸と比較するのは、花王の石鹸と言えばこれというくらい有名な「花王ホワイト」です。下表は両者の成分表です。

ノンエー石鹸 花王ホワイト
  • グリチルリチン酸ジカリウム
  • ダイズエキス
  • クワエキス
  • ローヤルゼリーエキス
  • スクワラン
  • ヒアルロン酸ナトリウム(2)
  • 海藻エキス(1)
  • 2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン
  • メタクリル酸ブチル共重合体液
  • カリウム含有石けん用素地
  • 精製水
  • ラウリン酸
  • 濃グリセリン
  • 1.3-ブチレングリコール
  • パーム核脂肪酸Na
  • パーム脂肪酸Na
  • パーム核脂肪酸
  • パーム脂肪酸
  • グリセリン
  • 香料
  • スクワラン
  • グルコン酸Na
  • エチドロン酸
  • 塩化Na
  • 酸化チタン
  • ペンテト酸5Na
  • PEG-6
  • BHT

花王ホワイトの成分

色々な成分が入っていますが、石鹸は「石けん素地」という石鹸のベースとなる成分があり、それに様々な成分が加えられています。成分表に「石けん素地」しか書かれていないものがあれば、それは純石鹸と言えます。花王ホワイトの場合は、表記が分かり難いですが「パーム脂肪酸Na」が「石けん素地」に該当します。よって、それ以外は色々な目的て追加された成分ということになります。

香料
石鹸の香りづけが目的で、肌には全く不要な成分でニキビを悪化させたり、肌の刺激になる原因となります。
エチドロン酸
キレート剤の一種で、石鹸の能力を安定させるためにあります。石鹸は水中にカルシウムイオンや鉄イオンが多く含まれると泡立ちが悪くなります。キレート剤はこれら金属イオンによる悪害を防ぎどんな水質でも泡立ちを良くする効果があります。泡立ちが悪いと洗浄力にも影響するため使われているのだと思いますが、肌には全く不要な成分で肌のバリア機能を壊したり肌の刺激の原因となります。
酸化チタン
石鹸の鮮やかな白い色を出すための成分です。いわゆる着色料ですね。これも肌には全く不要の成分でニキビの悪化や敏感肌の刺激の原因となります。

気になる点だけを抽出しましたが、通常の健康な肌の人であれば基本的には無害な成分で泡立ちを良くする成分などは有り難い成分でもあります。しかし、これがニキビ肌の人にとっては逆効果となってしまうのです。

ノンエー石鹸の成分

ノンエー石鹸の場合、「カリウム含有石けん用素地」が石鹸のベースとなる石けん素地です。それ以外は、何らかの目的のために加えられた成分ということになります。花王ホワイトのように香料や着色料など肌に不要な成分は含まれておらず、ニキビ肌の刺激になるような成分も使われていません。

グリチルリチン酸ジカリウム
赤ニキビなど炎症したニキビの炎症を抑える成分です。普通の石鹸には入っていない成分ですね。
濃グリセリン
粘性があり保湿効果のある成分です。肌への安全性は高く様々な化粧品で使用されています。花王ホワイトでも「グリセリン」は使われていましたが、ノンエー石鹸は高濃度の「濃グリセリン」が使われています。高濃度のグリセリンは水と混じると熱を発する特性もあり、この特性により余分な汚れや皮脂を除去しやすくすると共に保湿をしっかりと行ってくれる効果が期待できます。
ローヤルゼリーエキス、ヒアルロン酸
肌の栄養、うるおい成分として入れられているようですが、個人的にはあまり効果は期待していません。気持ち的には無いよりはあった方がいい程度で考えています。
ピーリング成分
ノンエーにはピーリング成分は一切使用されていません。ピーリング成分は、美肌効果目的で使われている石鹸などがありますが、クリニックで行うピーリングとは違い美肌効果が期待できないばかりか、肌状態を悪化させる原因にもなります。特にニキビ肌には悪影響を及ぼすリスクがあります。

ノンエーと普通の石鹸の違いまとめ

今回、ノンエー石鹸と石鹸・洗剤の老舗でもある花王の製品、「花王ホワイト」と比較してみましたが、どちらが良い悪いではなくどちらも研究しつくして作られた製品だと感じています。

ただ、ノンエー石鹸の場合はニキビ肌に特化して考え作られている石鹸だけあり、成分から見ても『ニキビ肌に刺激を与えない』、『ニキビの悪化を防ぐ』、『ニキビ肌を改善する』といった面で工夫されています。健康な肌の人であれば、お財布に優しい花王ホワイトで十分ですが、ニキビで悩まされている人はやはりニキビのことを考えて作られている専用の石鹸を使用するのが良いかと思います。